今後の働き方にも影響する各種障害年金のポイントと貰い方

怪我や病気になってしまった際には是非とも欲しい障害年金

人生百年時代、六十五歳を超えても働くといったライフスタイルが提案される中で、どうしても気になってくるのは重い怪我や病気による離職、休職やそこからの復帰です。

もちろん、どこで働くにせよ、病気などをしてしまったとすれば、できれば気心が知れた元の会社や法人で働いた方が、となりがちですが、一方で企業は営利組織であり、また求められる職域という部分もありますので、なかなか長期間離職して、さらに体調に問題が起きる以前よりも限定的な働き方になってしまう方を残していくという部分が、本音では難しいこともあります。

どうしても折り合えなければ当然、基本的には会社都合の退職ということになり、退職金や慰労金、そして失業手当などが貰えることが期待できますが、これらのお金というのはいずれも一時的、ないしは短期的なもので、長きにわたって難しくなってしまった生活の助けとすることはできません。

となると、病気や怪我でダメージを負ってしまった本人や周りの人たちが助け合って、最善の道を模索していくことになります。

特に重篤な状況に至ってしまった場合、非常に助けになるのが障害年金です。

一定期間未納ではないなどの条件はつくものの、20歳から64歳までの国民年金支払い対象者であれば、条件が合致すれば支給されることになりますし、年齢で多少上下することがあっても、いくつもの救済措置が用意されてもいます。

支給額は年に779,300円を基本として、1級障害者の方であればそこに1,25倍を掛けた金額となり、その上に条件によってはさらにプラスアルファがあります。

つまり、まだ開始年月に達していなくとも、一月にして六万円以上のお金が年金として振り込まれる形になっており、これは年金給付においては極めて例外的です。

なかなか再就職先が見つからない、あるいはもう働くのが厳しいといった状況であっても、生活保護以外にもこうした形で補助をしてくれるシステムがあるというわけです。

金額としてはそこまで多額ではないものの、生活の大きな助けになることは間違いないでしょう。

 

働きながらでも貰える障害年金 病後などの職業生活の助けにも

また、障害年金は原則として、働きながらでも貰うことができる年金です。

したがって、怪我や病気が原因で、会社には残れたものの、従来通りの激務がこなすことができないといった場合でも、無理をして働き詰めなくても、より生活が保証されやすい形が用意されているとも言えます。

もちろん、従業員が体を悪くした状況で給料を引き下げるのは、雇い主の企業としては望ましい姿ではありませんが、成果主義などの要素が導入されている場合、どうしても「公平」を保とうとすると病気や怪我を持った方の給与が下がってしまうというリスクが高まってしまうものですし、無理を通して給料据え置きといったことをすると、周囲からの反発の原因にもなりかねません。

体を悪くしているからこそ、周辺のサポートが必要なわけですから、人間関係はより良く保ちたいもので、そうした潤滑油的な意味においても、障害年金は非常に重要な役割を果たしていると言えます。

 

一方、仕事次第では「3級」以下に認定されるリスクも

しかし、障害年金の要である障害基礎年金は、全ての公認された障害に対して、直接給付金という形で対処を行っているわけではありません。

障害基礎年金の給付対象になるのは、身体障害、精神障害等々のカテゴリー分けはあるものの、いずれも「1級」か「2級」のみ。

つまり、明らかに病気をする以前、怪我をする前よりも動きや反応が異なり、仕事に支障をきたすことが明らかであっても、「3級」以下に認定されてしまった場合は、基礎年金に関しては一切支給されず、不利な立場を強いられる可能性があることは覚えておくべきでしょう。

また、等級決定に関しては、当然「仕事や日常生活に不安がないか」といった部分を見定められることになりますから、会社に残れたとしても、「仕事をしている」こと自体が等級判断を引き下げてしまい、「3級」以下であると認定されてしまう可能性は低くありません。

「2級」か「3級」かといったケースは判断が微妙な部分も多々あり、その結果が今後を大きく左右することになりますから、虚偽は絶対にいけませんが、無理に元気な姿を見せようとするのも良い選択とは言えません。

また、微妙であればあるほど等級引き下げによる年金カットはありえるわけですから、リハビリや治療に励むとともに、いつ打ち切られても大丈夫なように、心の準備と態勢を整えていくことが重要でしょう。

 

「3級」でも貰える障害年金がある

しかし、「2級」以上でなければ障害者認定されても年金がもらえないかというと、そうでもありません。
実は、限定的な枠組みですが「3級」でも年金が貰える仕組みもあるのです。

それは「障害厚生年金」と言います。
障害基礎年金とは異なり、厚生年金加入者を対象にした年金ではあるのですが、より等級の軽い「3級」の状態でも年額にして584,500円の年金を得る資格が得られます。

もちろん、直前の未納がない等々の細かな必要要件もありますが、「2級」にならなければ全額カットされてしまいかねない基礎年金とは異なり、「3級」でも貰えるというのはかなり嬉しく、ありがたい話だと思います。

また、職場にもよりますが、「3級」クラスですと、ほぼ通常の水準で仕事がこなせる場合も少なくなく、生活の保証、補填がしやすい状態であるというのも見逃せないところです。

 

今後病気や怪我が心配される場合は、是非とも厚生年金を支払っている職場を

しかし、当然ですが厚生年金ですから、支払っている組織、つまり会社や法人などに所属していない限り、この恩恵を受けることはできません。

より軽い等級でも年金が偉えるというのは、今後の生活を考えた場合大変なプラス要素ですので、職場を選ぶことができるのであれば、是非とも、厚生保険、年金に加入しているところを選んでおくべきかと思われます。

特に、長年の持病があったり遺伝性の疾患といった関係で、将来的に体調が悪くなることを懸念されている方は、必ず厚生系の保険が手に入る職場をチョイスすべきだと思いますね。

 

もしもの時のための遺族年金もある障害厚生年金

また、年金の世界には遺族年金というものがあります。

これは主に寡婦対策として構築されたシステムであり、亡くなった人の配偶者や子供たちでなければ受けられず、その認定基準も、未納などの条件があると受けられなかったりとかなり厳しいものがあるのですが、障害厚生年金は、この点も優遇されています。

「1級・2級の障害厚生(共済)年金を受けられる者が死亡したとき」には未納などの条件は問わずに支給されるという仕組みになっており、単なる障害基礎年金よりもかなり受給して貰いやすいというメリットがあるのです。

病気や怪我などをしてしまうと、保険に入りにくくなり、万が一亡くなってしまった際にも保険菌ががおりることがなく、ただでさえ厳しい状況がより大変になってしまう現実がありますが、この仕組みがあれば、一定以上の部分で生活の助けとすることもできます。

ご家族が亡くなるのは本当に悲しいことですが、もしそうなってしまった場合には早急に手続きを取るのが重要ですし、また、後々のことを考えるという意味でも、障害厚生年金に加入しておくことは重要だと言えるでしょう。